今日の一冊
題:ヨコ書き 学問のすすめ
著者:福沢諭吉 訳者:河本敏浩
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」
福沢諭吉が残したこの言葉は人は皆平等であるという意味である。この平等は「権利の平等」ということだ。違う暮らしをしていても、他人の人生を妨げてはならない。そして自由に誰もが暮らしていいということだ。
福沢諭吉はなぜ学問をすすめているのか。それは、一人の人間として自立するためである。人が自立をすれば、国家も自立できると説いたのが福沢諭吉である。当時は開国をし始め、ヨーロッパの文化が日本に広まっていった。そのため、ヨーロッパに依存し、日本の伝統文化が薄まっていた。しかし本当にヨーロッパの文化を信じてよいのかと常に疑いを持つ必要がある。そして、情報を取捨選択する必要があり、それを判断する力を磨く必要がある。
嫉妬は人間関係で一番の有害である。他人と自分を比較し、不満の原因を他人に求める。そのため、自分の向上を忘れ、他人の足を引っ張る。他人と比較をすることで嫉妬は起こる。そのため、常に自分の成長を意識し、自分は自分、他人は他人の気持ちを持つことが大事ではないか。
「可能性があるのならば、実行してみる価値はある。やってみないでその成否を疑うのは、勇気があるとは言えない。」
Let’s Reading